外壁塗装の見積もりを見ると「下塗り・中塗り・上塗り」と3回塗りの工程が並んでいます。
「上塗りが仕上がりを決めるなら、下塗りはそこまで重要じゃないのでは?」
と感じる方も多いのではないでしょうか。
結論から言います。
下塗りは、外壁塗装の工程の中で最も手を抜いてはいけない工程です。
なぜなら下塗りが適切でなければ、
どれだけ高性能な上塗り塗料を使っても早期に剥がれや色ムラが起き、
数年で塗り直しが必要になるからです。
稲沢市・清須市・一宮市エリアを中心に施工を行う
あゆむ塗装の代表が、職人目線で下塗りの重要性を解説します。
下塗りとは何か?3回塗りの役割を整理する
外壁塗装は一般的に「下塗り→中塗り→上塗り」の3工程で仕上げます。
それぞれの役割は明確に異なります。
- 下塗り:外壁材と塗料をつなぐ接着層。下地の状態を整える工程
- 中塗り:塗膜に厚みをつけ、平滑な面をつくる工程
- 上塗り:最終的な色・艶・耐候性を出す仕上げ工程
上塗り塗料は単体では外壁材に密着しにくい素材でできています。
下塗りは、
その上塗り塗料を外壁面にしっかり定着させるための接着剤のような役割を果たします。
この工程を省いたり、適切でない塗料を使ったりすると、
表面はきれいに見えても内部では密着不良が起きており、
数年以内に剥がれや膨れとして現れてきます。
下塗りが不十分だと何が起きるか
実際の現場で起きる不具合を整理すると、
下塗り不良が原因のトラブルには主に以下のパターンがあります。
①塗膜の早期剥離
外壁材と塗料の密着が取れていないため、
施工後数年で塗膜が浮いたり、めくれたりします。
特にサイディングの目地周辺や軒天との取り合い部分で剥がれやすい傾向があります。
新築から10年以上経過した外壁は表面が劣化しており、
適切な下地処理と下塗りをしないと、どんな高耐久塗料も性能を発揮できません。
②色ムラ・艶ムラの発生
外壁が劣化すると、
表面がスポンジのように塗料を吸い込む「吸い込み」という現象が起きます。
下塗りをせずに上塗りをすると、
塗料が均一に外壁に乗らず、色ムラや艶ムラが生じます。
これは施工直後から見た目に影響します。
③旧塗膜の色が透けて見える
下塗りには既存の外壁色を隠す「隠ぺい」の役割もあります。
白っぽい外壁から濃い色へ、あるいはその逆の色替えを行う際、
下塗りが不十分だと旧塗膜の色が透けて仕上がりに影響します。
下塗り塗料の種類と選び方
下塗り塗料は外壁材の種類・劣化の程度によって適切なものを選ぶ必要があります。
主な種類は以下の3つです。
シーラー
外壁材への塗料の浸透を抑え、上塗り塗料の密着を促進させる下塗り材。
「密封する(seal)」が語源で、劣化が軽微な外壁に広く使われます。

フィラー(微弾性フィラー)
ヘアクラック(髪の毛の様に細いヒビ)のような細かいひび割れを埋め、
塗装面を平滑に整えるための下塗り材。
モルタル外壁で特によく使われます。

弾性のある「微弾性フィラー」は、塗膜自体が動きに追従するため、
ひび割れの再発も抑えやすいのが特徴です。

プライマー、錆止め
プライマー(Primer)の語源は「最初(Primary)」で、
「最初に塗る・密着を高めるための下塗り材」の総称です。
鉄部(雨戸・手すり・鉄階段など)に使うプライマーの多くは、
密着機能に加えて錆止め成分を含んだ製品です。
エポキシ樹脂系の錆止めプライマーが代表例で、
酸素や水分を遮断することで錆の進行を防ぎます。
現場で「鉄部にプライマーを塗る」と言うときは
、暗黙の了解でこの錆止め兼用タイプを指していることがほとんどです。
ただし、木部やコンクリート・塩ビ(雨樋など)向けのプライマーは密着が目的で、
防錆成分は入っていません。
「プライマー=錆止め」ではなく、
素材によって中身はまったく異なります。
使う素材に合った製品を選ぶことが前提です。

職人が現場で特に重視していること
下地の状態に合わせた塗料選び
同じ外壁材でも、
劣化の進み具合・前回使った塗料の種類・吸い込みの度合いによって、
最適な下塗り材は変わります。
あゆむ塗装では施工前に外壁や屋根の状態をしっかり確認し、
下塗り材の種類と塗り方を現場ごとに判断しています。
乾燥時間の確保
下塗りをした後、
中塗りに移るまでの乾燥時間は工程の質を大きく左右します。
下塗りが乾く前に中塗りを重ねると、
揮発しきれなかった成分が塗膜の中に閉じ込められます。
これが後になって膨れや剥離を引き起こす原因になります。
稲沢市エリアは夏は高温多湿、冬は乾燥が強い気候です。
季節・天候・日当たりによって乾燥に必要な時間は変わるため、
工程の進め方は臨機応変に対応することが重要です。
劣化が激しい場合は下塗り2回
外壁の吸い込みが激しい場合は、
下塗りを2回塗ることで吸い込みを抑えてから中塗りに移ります。
あゆむ塗装では、現地調査の時点で外壁の劣化状況を確認し、
吸い込みが激しいと判断した場合は
最初から下塗り2回を前提とした見積もりを作成しています。
施工途中に「追加になります」とならないよう、
事前に状態を見極めることを大切にしています。
手抜き工事を見抜くポイント
下塗りは完成後に目で確認できない工程です。
だからこそ、悪意ある業者が手を抜きやすい箇所でもあります。
以下のポイントで確認してみましょう。
- 見積書に下塗りの工程・塗料名が明記されているかを確認する
- 工事中に「今日は下塗りです」と業者から報告があるかを確認する
- 下塗り工程では、外壁全体が白や半透明に塗り替わったような状態になります。
- 施工写真を撮ってもらい、下塗り後・中塗り後・上塗り後の記録を残してもらう
あゆむ塗装では工程ごとの施工写真を必ず撮影し、
お施主様にご報告しています。
見えない工程の透明性を確保することが、信頼ある施工につながると考えています。
まとめ:下塗りに手を抜く業者は選ばない
外壁塗装の見た目は上塗りで決まりますが、
その品質と耐久性は下塗りで決まります。
どれだけ高品質な上塗り塗料を選んでも、
下塗りの手を抜いた施工では数年以内にトラブルが起きます。
逆に言えば、
下塗りをしっかりやっている業者は、
全工程を丁寧に仕上げている業者といえます。
「下塗り」という言葉を聞いたとき、
その重要性を理解して見積書を確認できるようになれば、
業者選びの精度が大きく上がります。
稲沢市・清須市・一宮市・名古屋市西部エリアでの外壁塗装をご検討の方は、
ぜひあゆむ塗装にご相談ください。
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