外壁塗装の見積もりを取ると、「シーリング工事」という項目が必ず出てきます。
そこに書かれているのが「増し打ち」か「打ち替え」か
この違い、実はお家の耐久性に大きく関わります。
この記事では、現場に入り続ける職人の目線で、
増し打ちと打ち替えの違いをありのままにお伝えします。
そもそもシーリング(コーキング)とは?
シーリングとは、外壁材と外壁材のつなぎ目(目地)や、
窓枠まわりなどの隙間を埋めるゴム状の充填材のことです。
コーキングとも呼ばれますが、どちらも同じものを指します。

シーリングの主な役割は次の2つです。
- 防水性の確保:目地から雨水が入り込まないようにする
- 追従性(緩衝)の確保:外壁材が温度変化で膨張・収縮する動きに対応する
サイディング外壁の住宅では、このシーリングが外壁全体に打たれており、
その総延長は一般的な2階建て住宅で100〜150mほどになることも珍しくありません。
目地の幅や深さは、外壁材の厚さによって異なります。
シーリングは紫外線・雨・熱によって徐々に劣化していきます。
一般的な耐用年数は7〜10年程度が目安ですが、
南面や西面など日差しの強い箇所は早めに傷むこともあります。
「打ち替え」と「増し打ち」の違い
打ち替え(撤去打ち替え)とは
既存のシーリング材をカッターなどで完全に撤去したうえで、
新しいシーリング材を充填する方法です。
古い材料が残らないため、
シーリング本来の性能をフルに発揮できます。
工程としては「撤去→清掃→プライマー塗布→充填→ならし」となり、
増し打ちよりも手間と時間がかかります。
その分、費用は高くなります。

増し打ち(打ち増し)とは
既存のシーリング材を撤去せず、
その上から新しい材料を重ねて充填する方法です。
撤去の手間がかからないため、費用は安くなりますが、
耐久性には限界があります。
簡単な比較表
| 打ち替え | 増し打ち | |
|---|---|---|
| 古い材料 | 完全撤去 | そのまま残る |
| 耐久性 | 高い | 低い |
| 費用 | やや高め | 安め |
| 手間・工期 | かかる | 短い |
| 推奨場所 | サイディング目地 | サッシまわりなど一部 |
なぜ目地は「打ち替え」でなければいけないのか
①古いシーリングは固くなっている
シーリング材は年月が経つと、ゴムのような柔軟性を失い、
固くてもろい状態になります。
この上から新しい材料を重ねても、
内側の古い材料がひび割れたり剥がれたりすれば、上の層も一緒に傷みます。
土台が腐っていれば、その上に塗料を塗っても長持ちしないのと同じです。
②シーリングの厚みが確保できない
シーリングが防水・追従機能を発揮するには、
充填の厚みが重要です。
一般的なシーリングメーカーの施工基準では、
深さ10mm程度の充填が推奨されています。
増し打ちの場合、既存のシーリングが残った状態に重ねるため、
新しい材料の厚みが3〜5mmしか確保できないことが多くなります。
厚みが薄いシーリングは、外壁の動きに追従できず、
早期に破断してしまいます。
③塗装の耐用年数とシーリングの寿命がズレる
外壁塗装に使う塗料(シリコン・フッ素など)は、
耐用年数が10〜15年程度です。
一方、増し打ちでのシーリングは、
耐用年数がそれよりも短くなりがちです。
つまり、
外壁の塗膜はまだきれいなのに、シーリングだけ先に傷む
というケースが起こり得ます。
増し打ちが適切な場所もある
「すべて打ち替えが正解」というわけではありません。
場所によっては、増し打ちの方が適切なケースもあります。
代表的なのがサッシ(窓枠)まわりです。
サッシ枠の形状によっては、既存のシーリングをカッターで撤去しようとすると、
サッシ自体を傷つけてしまうリスクがあります。
また、物理的に撤去が難しいケースがあり
無理に撤去せず増し打ちで対応するのが現実的です。
また、入隅(いりずみ)部分など、構造上カッターが入れられない箇所も同様です。
大切なのは「どこを打ち替えて、どこを増し打ちにするか」を、
現場をしっかり見たうえで判断することです。
一律に全部増し打ちとしてしまう業者の見積もりは、要注意です。
「安いから増し打ちで」は本当に安いのか?
増し打ちは1回の工事費用が安くなります。
ただ、数年後にシーリングが傷んで補修が必要になった場合、
再び足場を組む費用が発生します。
足場の設置費用は一般的な2階建て住宅で15〜25万円ほどかかります。
もし5〜6年でシーリングが傷んで足場を組み直せば、
最初に打ち替えをしていた場合と比べてトータルコストは高くなることも十分あり得ます。
長い目で見ると、外壁塗装と同じタイミングで打ち替えをしておくのがコストパフォーマンスとして合理的です。
足場は一度組めばまとめて作業できるからです。
見積書でのチェックポイント
外壁塗装の見積もりを取ったとき、シーリング工事の内容は必ず確認してください。
- 「打ち替え」と「増し打ち」が別々に記載されているか
(一括でまとまっている場合は内訳を確認) - 打ち替えの施工メートル数が明記されているか
- 使用するシーリング材の種類が書かれているか
「シーリング一式〇〇円」とだけ書かれた見積もりは、
内容の確認が難しいため、詳細の説明を求めるようにしましょう。
あゆむ塗装のシーリング工事について
あゆむ塗装では、サイディングの目地部分は基本的に打ち替え(撤去打ち替え)で施工しています。
サッシまわりなど構造上の理由で打ち替えが難しい箇所については、
現場を確認したうえで増し打ちでの対応となる場合があります。
稲沢市・清須市・一宮市で外壁塗装を検討されている方で、
シーリングの状態が気になる方はお気軽にご相談ください。
現場を実際に見て、正直にお伝えします。
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あゆむ塗装では、稲沢市・清須市・一宮市エリアを中心に無料で現地調査・お見積もりを行っています。
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